箪笥を贈る!?

贈答品ってそもそも??

贈答品と言っても、色々ありますよね?そもそも何で必要なのか?代表的なものを上げれば「冠婚葬祭」「お中元・お歳暮」「賀寿」「誕生日・記念日」「就職祝い・退職祝い」「出産祝い」「入学・卒業」等々、上げればもっと出てくると思います。近年は季節ごとのイベントなどでも贈るという事が習慣になってきています。

例えば結婚のお祝いやお葬式の香典・供物といった贈答品は、古来、婚礼や葬儀の儀式の際に、ごちそうやお供えを持ち寄った習慣から始まり、それが時代の流れとともに形を変えていったと考えられているようです。

またお中元・お歳暮の起源は「お供え」にあります。日本には古来より、お盆と暮れにご先祖さまをお迎えする際に、食べ物を供える習慣がありました。こうしたお供え物を親元や親戚に贈ったのが、お中元・お歳暮の始まりのようです。それが、商売が盛んになった江戸時代には、お客様にも贈られるようになり、やがて現在のように、「お世話になった人」にまで対象が広がったと考えられています。

一方、誕生日や父の日、母の日、クリスマス、バレンタインといった記念日・イベントにプレゼントを贈る習慣は、現代になって欧米から入ってきた文化です。クリスマスやバレンタインは海外の宗教的儀式でしたが、日本でイベント化され、今やすっかり一般的な習慣になっています。

そもそも目的は何?

贈答品の目的は、「おめでとう」という共感や、「ありがとう」、「よろしくお願いします」という思いやりなどの”気持ち”を贈ること。その気持ちを表すのに、言葉だけでは足りないというときに、物を添えて贈るのです。

特に、お中元・お歳暮に関しては、形式ばかりが強調されがちですが、歴史を振り返ると分かるように、本来は、ご先祖様や両親への感謝の気持ちを込めた贈り物。相手への思いを伝え、相手を喜ばせ、互いの距離をより近づけることが、贈答品の役割なのです。

また、ビジネスシーンでやり取りする贈答品には、お客様をご訪問するきっかけや会話のきっかけになるなど、ビジネスを円滑にし、相手と良好な関係を築くという役割もあったりします。

つまりは“気持ちや想い”が詰まったものが贈答品となりますね。

贈り方も様々!!

最近ではLINEで送ることだって出来たりします。主流は、宅配便が多いのではないでしょうか?ただ、出来る事なら手渡しで伝えたいものですよね。

さてここまで来て、箪笥屋が何を贈答品の話を長々しているんだとお思いの方もいらっしゃるかと思います。確かに若い方ほど箪笥や家具で贈答?と思われる方もいるかもしれません。

箪笥は立派な贈答品だったのです!それは昔からの風習であったり地域の伝統などがあり、特に仙台箪笥は昔から”想い”の詰まった箪笥だったんだという事を知ってもらえるきっかけになれればと思っています。

monmaya大町店にも120年以上前の箪笥が展示されています。

こちら新品の様に見えますが、列記とした120年以上前の箪笥になります。

個々の想いと地元の想いをつなぐ

上で紹介した箪笥ですが、もちろん昔のままではなく「お直し」をしたものになります。「お直し」の詳細はまた今度お話しますが、こちらの箪笥は、嫁入りの際に持たせたものだと思われます。

嫁入り道具として昔は箪笥などを持たせたようですが、仙台箪笥は特に金具の部分に特徴があります。上記箪笥の金具には「佐藤家」の家紋が彫られています。「佐藤家」からどちらかに嫁いだのでしょうね。

そこには送り出す側、迎える側、送り出されるものそれぞれの”想い”が込められた立派な贈答品だったのです。それが地元のものであればなおさら想いは強くなります。

今はこれ程大きな箪笥を贈るという習慣が少なくなって来ています。それは生活様式の変化であったりと様々な物が溢れる時代になっていることが要因かと思います。

仙台箪笥「二尺猫足」

今の時代だからこそ

箪笥を贈るという事が減ってきた現在ですが、今の時代だからこそと贈られる方も増えてきています。大型箪笥はやはり減ってきてはいますが、中型・小型箪笥が今主流になってきています。上の写真は、「二尺猫足箪笥」という中型箪笥です。

こちらは、上皇后美智子さまがご結婚の際に宮城県から献上した品にもなります。

最近ではこちらを、結婚された娘さんに贈る方が増えています。宮城県から他県へ引越される方などには特に、地元の物をと考えられる様です。それほど大きくないのでインテリアとしても重宝されています。特にこちらは、和室はもちろん洋室にも、玄関にも一つ上の空間を演出してくれるものになっているかと思います。

今回のブログで箪笥も贈答品になるのねってことを知ってもらえれば幸いです。

 

 

あなたにオススメの商品

二尺猫足箪笥「木地呂」

¥972000(税込)

2011年グッドデザイン賞受賞】  60年近く前、当時仙台に駐留していた進駐軍の命を受け門間屋 三代目 門間民造が開発したワインキャビネットが原型。当時の日本は床座の生活が基本であったため、椅子座の生活を基本とするアメリカ人の使い勝手を考え、箪笥と座卓を組み合わせた作られたアイデア商品。現在では、両開きの扉の中に抽斗(ひきだし)と棚を付け、実用性を持たせております。美智子妃殿下のご成婚の際、宮城県より献上した逸品です。  他では絶対に見ることのできない猫足の美しいラインは一つ一つを手仕事で仕上げているからこそ醸し出される職人技。  木地呂塗りは仙台箪笥にだけ用いられる贅沢かつ美しい塗りの技法です。

この記事は「門間屋(もんまや)」が作成しました。

門間屋は、明治5年の創業の「仙台箪笥」の製造元です。

門間屋箪笥 ネットショップ

関連記事

2019.2.12
門間箪笥店とは
2019.4.16
家具からはじめる家(空間)づくり ~オーダー家具って?~
2019.2.12
木と共に過ごす「経年変化」
2019.4.9
姿勢を守るってどういうこと?②